なぜ鯖江市役所で働くことを決めたのか、どうやって“わたし”をひらいたのか、
これからどのように鯖江をひらいていくのかなど職員たちにインタビュー。
事務（一般行政）/ 市民窓口課
戸籍、住民票、印鑑登録証明書、所得・課税証明書等に関する各種証明書の発行、マイナンバーカードの申請や交付等に関すること、転出や転入等の住民異動の届出とその公証に関すること、婚姻・出生や死亡等の戸籍届出に関することなどの幅広い業務を行っています。
市民の方と直接関わることが多くあるのであたりまえかもしれませんが、些細なことでも「ありがとう」などの感謝の言葉をいただくととてもやりがいを感じます。また、まだまだ勉強することばかりですが、日々努力したことが目に見えて現れるので原動力にもなります。
技師/ 上下水道課 下水治水対策グループ
鯖江市の安全・安心で持続可能なライフラインの提供を目指すため、下水道施設の計画・設計・工事の発注を行っています。また、浸水被害のないまちづくりを目標に雨水施設の管渠の整備も実施しており、鯖江市民の生活には欠かせないインフラの整備を主な業務として行っています。
自分で計画・設計・発注したものが、まちに形として残ることだと思います。工事発注後も適切な施工管理を行い施工業者と協議し、より良いものにするために考えるからこそ、完成した際にはとても達成感があります。また、完成した後に自分の施工した施設が市民の役に立っているのを見かけたときは、特にやりがいを感じた瞬間でした。
保育士・保育教諭・幼稚園教諭/ 鯖江東幼稚園
鯖江市内の公立保育所、こども園、幼稚園などで、子どもたちと関わっています。様々な遊びや園生活を通して、子どもたちの健康な心と体を育て、考えたり挑戦したり工夫したりなど意欲的に取り組む姿や仲間と一緒に遊びを進めていく姿が育めるように日々保育をしています。
子どもはそれぞれ個性があって、どの園に行っても個性豊かな子どもたちとの出会いがあります。園では様々な行事があり、１学期には入園式や遠足、２学期には運動会や発表会、３学期には豆まき会や修了式、その他にもたくさんあります。大変なことも難しいこともたくさんありますが、行事が無事終わったり、子どもたちの成長が見られたりしたときにやりがいを感じます。
保健師/ 健康づくり課
健康づくり課の母子保健グループで、主に妊娠期に携わる業務を担当しています。主な業務内容としては、妊娠届出や妊娠8か月の方へのアンケート、産後１年までの産婦さんが参加できる育児相談会などです。妊娠や出産後は、身体や環境の変化でストレスを感じる方も少なくはありません。声掛けや気遣いなどを意識して対応しており、少しでも妊婦さんが相談しやすく、不安を軽減できるように努めています。
以前育児相談をされた方から、「丁寧に説明をしてくれたので安心した」というお声をいただいたときはとても嬉しかったです。関わる機会が多くある環境ではない中で、こちらを選んで育児について相談してくださり、そして安心していただけたということで、良い関わりができたと自信となりました。
社会福祉士/ 社会福祉課
障がいのある方がその人らしく生活できるよう支援する相談支援専門員をはじめ障がい福祉サービス事業所等の体制の充実を図るための研修の企画や障がい者を支援する上での課題解決を目的とした丹南地区自立支援協議会の運営を行っています。また、虐待防止・権利擁護に関し、成年後見人制度利用の申立支援もしています。必要に応じ、障がいの方の自宅へ訪問させていただき、困りごとの相談にのっています。
課題解決に向けた道のりは、とても長く、すぐに解決できるものではないですが、同じベクトルをもって多職種が連携し、解決に向けアプローチしていく過程にやりがいと感じます。多職種連携では、多様な考え方・豊富な経験談に触れることで、自己の価値観や視野を広げる機会に繋がり、自己の成長に繋がります。
管理栄養士/ 健康づくり課
鯖江市の管理栄養士は、特定保健指導や地域の食生活改善活動、乳幼児の育児相談など幅広い業務を行っています。また、公立保育所の給食管理も行っており、献立作成や保護者の方への栄養相談など、保育所に通う子どもたちの栄養管理に関わる業務を行っています。 実際に保育所に訪問し、調理室の衛生管理や食育活動も行っています。
保育所から偏食ぎみの子でも食べることができたという声を聞いた時や、巡回で子ども達が喜んで食べている様子を見ると、とても嬉しく感じます。幼児期は健康な食習慣の基礎をつくる上で大切な時期であるため、献立内容や食育指導で悩むことも多いですが、やりがいのある仕事だと感じています。
司書/ 文化の館
図書館業務の中で選書や児童サービスを主に担当しています。選書は図書館に置く本を選ぶ作業で、私は一般書・児童書・ビジネス書を担当しています。児童サービスは、児童が参加できるイベントを企画・運営しています。絵本の読み聞かせをしたり、わらべうたを歌ったりすることも多いです。
図書館として、本を通して利用者の方の役に立てているという実感があります。選書は年間約7,000冊の受入に携わっており、図書館の充実の根幹に当たる仕事なので責任感を持って果たしています。児童サービスは、こどもが読書に夢中になっている姿や、イベントでの弾ける笑顔を見るとやりがいと達成感を感じます。
学芸員/ 教育委員会事務局 文化課
鯖江市の大切な歴史や文化を後世に継承していくことを目的として、文化財の保存・調査研究・活用に関する事業や、博物館（鯖江市まなべの館）の運営に関する事業に取り組んでいます。文化財保護法に係る業務や埋蔵文化財包蔵地における開発行為の手続き対応、展覧会開催事業など専門的な知識を活かせる業務が多い点が特徴です。
文化財を保存・調査研究・活用していくためには、専門的な知識を学び続ける姿勢と現場で培われる経験が必要不可欠です。入職してから学ぶことが非常に多いですが、知識や経験が業務に活かせた時の喜びはひとしお。文化財に関する専門的な調査研究の成果を市民や地域に還元できることも大きなやりがいのひとつです。
動物飼育員/ 都市整備部 公園住宅課 西山動物園グループ
希少動物であるレッサーパンダをはじめとした動物たちが健康に暮らせるように管理しています。給餌や掃除だけではなく、動物たちがより快適に過ごせるように日々試行錯誤しています。また、動物園の運営に関する事務仕事なども行っています。
動物が元気に過ごしている姿を見るときにやりがいを感じます。特に担当している動物が出産・子育てをして、無事に赤ちゃんがすくすくと育つことが1番嬉しいです。また、来園者の方が楽しんでいる様子を見た時にもやりがいを感じており、飼育動物や来園者の方のために少しでもできることを頑張ろうと感じます。
デジタル推進課/主事山本 華奈令和5年度採用
私は市役所職員志望で就職活動をしていました。市役所職員について調べている中で、市民活躍に力を入れている鯖江市をSNSで知りました。その時目にしたのは「JK課」についての話題でした。私自身、学生時代に「JK課」のような活動ができる機会はなかったので、それをきっかけに鯖江市役所で働くことを決めました。
他の課の業務改善のためにシステム作成を行っているのですが、その中で先輩に「諦めずに取り組んでいるね」と言ってくださったことがきっかけで、自分の長所に気づくことができました。「どんな仕事に対しても諦めずに取り組む」ことは当たり前のことかもしれませんが、周りの方の支えもあり、難しい業務でも諦めずに挑戦することができています。
秘書広聴課/参事熱田 霊智平成15年度採用
私は鯖江市出身ですが、県外の大学を卒業後地元に戻り、県内の福祉施設で働いていました。働き続けるなかで、施設利用者の方が福祉サービスを最初に希望したとき市役所を訪れたと聞き、「市役所にも福祉の仕事がある」ことを知りました。それをきっかけに地元に密着した仕事をしたいと考え、鯖江市役所で働くことを希望しました。
入庁した時に指導してくださった先輩の姿を見て「説明は分かりやすく」「知識は深く」ということが大切であると感じたことがきっかけです。
同じ事を説明していても、口調・態度・雰囲気によって受け取られ方が随分変わってくることにも気づきました。それから、市民の方と接する時の姿勢について心がけています。
議会事務局/次長高橋 藤憲平成4年度採用
田舎の長男として生まれ、小さい頃から地域のお祭りやイベントを通じて、地域の大人たちと触れ合いながら育ちました。大学時代は県外で生活しましたが、田舎に帰ろうという気持ちは、日に日に強くなっていきました。就職活動を進める中、金融機関に進むべきか、公務員を目指すべきか悩みましたが、私を育ててくれた地域の人と一緒に、このまちをつくりたいという気持ちが勝り、鯖江市役所で働くことを決めました。
若いときは、大勢の人前で話すことが苦手でした。そんなある日、先輩から半ば強制的に「高年大学」で講師となって授業を行うよう指示され、当時はイヤイヤ務めたことを今でも覚えています。でも、そのときの先輩からの「やってみろ」という一言が、私を大きく変えてくれたと感謝しています。その後も、別のプロジェクトでも市外県外に出向いて講演することもありましたが、いつのまにか楽しんでいる自分がいました。
公園住宅課/課長牧野 博平成6年度採用
土木系の学校を卒業し、３年間関東地方で仕事をしていました。当時は鋼構造物の製作（主にビル鉄骨）に携わっていましたが、都合により地元に帰ることになりました。キャリアや学んだ事を活かせて、今と同じような大きい仕事がしたいと考え、公務員を選択し、自分の暮らすまちづくりに関わりたいと地元の鯖江市役所に決めました。
最初のころは、分からないことがあると先輩や上司に相談していましたが、次第に仕事を任されるようになると自ら考え、分からないことがあると自分から行動していったことで、相手といろんな話しができ、顔も覚えてもらえるようになった。これは、会社の中や市民の方も同じで、直接会って話すことで円滑なコミュニケーションが図られたと思います。
しんとくこども園/保育教諭川﨑 万未平成30年度採用
地元は隣町の越前市ですが、大学時代にしていたボランティアで鯖江市の子どもたちと関わる機会が多くありました。そこにいた子どもたちは元気で優しく、初対面にもかかわらず近寄ってきてくれる姿を見て嬉しく思いました。また同じ福井県の中で人口が増えている鯖江市に携わりたいと思い、鯖江で働くことに決めました。
1年目の時は分からないことが多く、周りの先生方に教わることがたくさんありました。それを“とりあえず真似してみる”中で、その姿を認めていただくことがあり、自分の素直さに気付くことができました。また、学年を持ちあがって子どもたちを見させていただいた時に保護者から「今年も先生でよかった。」とか「家で子どもが先生の話をよくしてくれる。」などとおっしゃっていただけたことが心に残っています。
中河保育所/所長和田 陽子平成2年度採用
高校時代は保育者ではなく、語学や文学に関心がありました。大学受験の際、いわゆる“滑り止め”として『子どもは好きだし、将来子育てをするだろうから無駄ではないかも』と選んだ学校に入学することになり、学んでいく中で保育の仕事に就きたいと思うようになりました。中でも鯖江市の公立園での実習は、先生方の温かい雰囲気と、保育に向かう熱意を感じ、自分もここで働くことを決めました。
当初は上手くいかないことも多く、特に保護者対応は難しく、必死でした。けれど3~4年ほど経った頃、保護者に「この子のことよく見てくれてるね。私の気持ちわかってもらえて良かった」と言っていただいたのです。夢中で向き合ってきたことで、いつの間にか子どもをよく見るようになり、保護者の気持ちを考えるようになっていたのかなと感じています。
健康づくり課佐々木 愛平成27年度採用
私は市外出身で、大学は県外へ進学しましたが、地元の福井県で働きたいと考えていました。鯖江市は「めがねのまちさばえ」で認知度が高く、若く元気なまちだなと感じ、ここでより健康で元気に過ごせるように保健師として関わっていきたいと思い、鯖江市役所で働くことを決めました。
令和3年から始まった新型コロナウイルスワクチン接種事業の担当になった際に、医師や看護師等の医療従事者や委託業者、ボランティア等の様々な年代・立場の方と仕事をさせていただくことになりました。前例がなく、先の見えない仕事で戸惑うこともありましたが、丁寧にコミュニケーションをとり、場合に応じて柔軟に対応することで事業を順調に進めることができました。この経験から、立場の異なる人と協力しながら仕事を進めていくことができる自信がついたと思います。
