仕事にも好影響!?職員たちが「情熱」を傾けるものとは【前編】
Vol.1前編

鯖江市役所職員の「私事」

仕事にも好影響!?職員たちが「情熱」を傾けるものとは【前編】

鯖江市役所職員の「私事」

鯖江市役所職員の“私事”について税務課、市民活躍課、文化課の3人が語り合いました。

Profire

  • 橋本 圭一郎

    税務課

    橋本 圭一郎

    平成28年度入庁

  • 田野 泰宏

    市民活躍課

    田野 泰宏

    平成27年度入庁

  • 森田 真史

    文化課

    森田 真史

    令和4年度入庁

鯖江市役所では趣味や特技、興味関心を深める課外活動など、プライベートも充実している職員が多数います。これらの“私事”は普段の仕事にどのような影響を与えているのでしょうか。今回は、税務課、市民活躍課、文化課の3人が語り合いました。

TALK 01 みなさんの職種と業務内容について教えてください。

市民活躍課で高校生がまちづくりに参加する「鯖江市役所JK課」や国際交流関係の業務を担当しています。2022年度まで福井県庁に出向し、新しいことにチャレンジする若者をサポートする業務に携わっていました。

私は税務課に在籍しています。税務課の業務は市民の方の所得に応じて税金を徴収すること。市民のみなさまが2、3月に確定申告を行った後に住民税や所得税の計算を行い、申告漏れや課税漏れをチェックするなど、多岐に渡ります。

私は鯖江市役所から徒歩3分の場所にある博物館「まなべの館」で、学芸員をしています。鯖江市には200件以上の文化財があるのですが、まちの開発などで破壊されることを防いだり、記録・保存をしたりなど、文化財保護に関する業務を担当してます。

TALK 02 みなさんはプライベートで熱中しているものがあると聞きました。

Cap:右から田野、橋本、森田

私は3年ほど前から身体を鍛えることにハマっています。それまでは運動といえば自転車に乗るくらいだったのですが、登山をきっかけに身体を動かすことが楽しくなりました。仕事が終わったあとにジムでトレーニングをするのが日課で、最近では「フィジーク」というフィットネスの大会に出ることもあります。

すごい、だから橋本さんは冬場でも半袖なんですか?(撮影時は11月)

長袖ももちろんありますよ(笑)。でも、毎年身体が変わっていくので肩幅や腕周りが合わなくなってしまうんです。トレーニングを始める前は体重が60kg台だったのが、今では80kg台になりました。

Cap:「大会の時に履くお気に入りの海パンです」(橋本)

すごい!そこまで身体が変わるなんて、大変なトレーニングだったんでしょうね。

トレーニングをしていると、興奮物質のアドレナリンやドーパミンだけでなく、「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンが分泌され、精神を安定させたり、気持ちを高めたりする働きがあるんです。トレーニング中は身体が限界の状態ですが、終わった後の爽快感や自己肯定感の高まりがやみつきになり、ハマってしまいました。

森田さんは何にハマっているんですか?

私は「埴輪」です。もともと兵庫県出身なのですが、大学3回生の時に授業で初めて福井県を訪れ、発掘調査に参加しました。その時に自分で掘り出し、手に取ったのが埴輪だったんです。それまでは将来は学校の先生になろうと思っていたのですが、大学院に進学し、埴輪や古墳など考古学を学ぶ道に進みました。

埴輪にもいろんな種類があるんですね。

そうなんです。埴輪は古墳の上に置く飾りとして使われていて、人型のものもあれば馬や家の形をしたものなどもあります。私は筒のかたちをしたシンプルな埴輪が好きですね。

Cap:本をはじめ、お気に入りの埴輪グッズを持参した森田

埴輪のどういうところが面白いと思ったんですか?

埴輪も調べていくと時代によって流行があるんです。これを1500年前の人が作っていたことがすごいなと思って。当時の文化にふれられるところにロマンを感じています。

田野さんは休日もアクティブに動いていると聞きました。

おもにまちづくりに関わることが多いですが、一つの趣味というよりも、誰かが「面白い」と思っているものを一緒に体験することで活動が広がっています。イベントやワークショップなど、初対面の方から「おいでよ」と誘われて参加することも多いですね。でも、夜や休日問わず参加していると家族で過ごす時間が少なくなってしまうので、最近は朝の時間を活用して近所の人と毎朝5時半から5〜10キロほど走っています。

Cap:3月に行われる「ふくい桜マラソン」にもエントリーしている田野

すごい、フットワークが軽いんですね。

鯖江市役所に入ったばかりの頃は積極的に人づきあいする方ではなく、いかに早く仕事を終わらせて自分の時間を楽しむかを考えていました。ところが県庁に出向し、いろんな人とかかわる業務になったんです。仕事とプライベートの境界がなくなっていく感覚に当初はかなり戸惑ったのですが、誰かが熱中していることを一緒に体験させてもらうことが面白くて。そこから人と接することが楽しくなりました。市役所内でもいろんな部署の人と関わりたいと思い、最近は「読書部」を立ち上げたんです。

私も入りましたよ! 普段「まなべの館」にいるので、いろんな課の職員と交流を深めたいと思って。鯖江市役所はサークル活動の数も多いと聞きました。

20のサークルがあります。野球やテニス、ツーリング、サウナなどバラエティ豊かなので、同じ趣味の仲間を見つけられるのもいいですよね。橋本さん、「筋トレサークル」なんてどうですか?

実は作りたいなと思っているんです。みんなで筋トレも楽しそうですよね。こうやってお話すると、ほかの職員でも「実は⚫︎⚫︎の国体選手」「⚫︎⚫︎の師範の免状を持っている」という人も多くて。あらためて、鯖江市役所には多彩な人が多いんだなと思いました。

普段からさまざまな興味関心を深めている鯖江市役所の職員たち。

これらの「私事」は普段の仕事にどう活かしているのでしょうか。

【後編に続く】