Profire
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市民活躍課
竹内 陽一
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デジタル課
山形 尚輝
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商工観光課
松田光広
デジタル推進課、商工観光課、市民活躍課と分野も業務内容もまったく違う3人の職員が語る鯖江市役所の仕事。後編では普段の仕事で大切にしていることや今後の抱負について語っていただきました。
TALK 01 普段の仕事で心がけていることを教えてください。
私は今31歳なのですが、うちの課は私より年下が3人いる比較的若い部署です。なので、イベントや新しい取り組みに関しても、先輩後輩問わず誰でも積極的に意見を出せるような環境づくりは意識しています。若いメンバーもいろんなアイデアを出してくれるので、風通しは良いと思います。
自分が楽をするために、より苦労をすることですね。例えば、いつもより5分多めに勉強しても、その知識を仕事に活かすことができれば5分くらいあっという間に取り返せると思っているので、調べることはなるべくサボらないようにしています。とはいえ、残業はしたくないタイプ(笑)。週2日、地域の子どもたちに陸上を教えたり、スポ少の活動を見に行ったりしているので、できるだけ仕事が終わればすぐに帰ります。行政の仕事は忙しいイメージを持っている人もいるかもしれませんが、時間の使い方次第だと思います。
私も残業はそんなにしないですね。土日イベントがあった日は代休も出ますし、家族の時間もしっかり取っています。仕事量は決して少なくはないですが、壁にぶち当たった時はなるべく1人で抱えないようにしていますね。私が尊敬する先輩が「市民一流、市役所二流」と言っていて。知識のある市民の方に力をお借りしたり、それこそ市役所内で山形さんのようなスペシャリストに、業務の邪魔にならない範囲でガンガン頼るようにしています。
TALK 02 鯖江市役所で働くことの良さは何ですか?
鯖江市役所は職員数は少なめですが、逆にみんな顔見知り。例えると「家系図が見える大家族」のような感じでしょうか。職員数の多い市役所や県庁では何十年勤めても1回も喋ったことがない人がざらにいると聞きますが、鯖江市はだいたい顔見知りです。課の壁もなく、いろんな年代の職員とすぐ知り合いになりますね。例えば⚫︎⚫︎課の⚫︎⚫︎さんに頼みにいかなきゃいけないけど話したことがない…という場合、知らない人の決裁をとりにいくのはちょっと怖いですよね。でも、誰かがすぐにつなげてくれるので話が早いですし、結果的に仕事のスピードにもつながっていると思います。
商業の視点でいうと、鯖江のめがねの認知度は「今治のタオル」に次いで全国2位という結果が出たこともあります。他県のイベントに出展しても「鯖江市はめがねが有名だよね」と声をかけてもらうことが多いので、仕事もやりやすいですね。それ以外にも漆器・繊維とものづくりが集積しているのは全国的に珍しいですし、「鯖江市役所JK課」や「SDGs」の取り組みなど、話題になることも多いのでやりがいはあると思います。
前例踏襲の自治体が多いなかで、新しいことにも乗っかってくれる土壌があるのは鯖江市ならではですね。鯖江市は平成の大合併でもほかの市町と合併しなかったこともあり、市民の気質や風土が変わらず残っています。市民との距離感の近い上にまちがコンパクト。市役所から車で20分も行けばだいたい市内の隅々までいくことができるので、すぐに駆けつけられるのも市民との距離の近さにつながっていると思います。
TALK 03 どんな人が鯖江市役所で活躍できますか?
どこの世界でもそうかもしれませんが、私はどんな状況に置かれても「楽しめる人」じゃないかなと思っています。例えば毎日同じようなルーティンワークであっても「早く仕事が終わるように工夫してみよう」「こうしたら喜んでくれるかな」など楽しみながら考えられる人が活躍できるのではないでしょうか。
私は「成長したい人」かな。市役所で働いていると異動は何年かごとにあります。時には転職に匹敵するくらい分野の違う部署に移ることもありますが、どの業務も自分の暮らしに直結することばかりなので、成長する機会だと捉えられる人は活躍できると思います。最近は将来的にスペシャリストかジェネラリストを目指すのか、希望を出すこともできますが、私はまだまだいろんな分野を経験したいですね。
鯖江市の事業は800以上あるといわれていて、その内容も幅広いです。まさに生まれてから死ぬまで市民の暮らしに向き合う仕事なので、「鯖江市に住んでよかったな」「このまちに住みたいな」という人を増やすことに魅力を感じる人だと嬉しいですね。欲を言うと、公務員になりたいんじゃなくて、鯖江市で公務員をやりたいという人だと大歓迎です。そのためにも、私たちがいかに鯖江市で働くことの魅力を伝えられるかが大事だと思っています。
TALK 04 これからやってみたいことは?
子供が1歳になったこともあり、これまであまり興味のなかった福祉や教育の分野が身近になりました。先ほども言いましたが、市役所は異動しながらいろんな分野の業務に関われることが良さの一つだと思うので、また違った分野に異動して新しいことを学びたいです。
今後、日本全体で人口が減少するなかで、鯖江市役所をどう存続させていくか、職員が楽しく働ける方法を考えたいと思っています。市民の方に「鯖江市に住んでよかったな」と思えるような施策や事業をもっと出していきたいですね。
これからも市役所の職員から喜ばれる仕事は続けていきたいし、他の課に異動しても、市民の方から「ありがとう」と言われるような仕事をしたいですね。市役所の環境は自分のしたいことができるし、プライベートの時間も作りやすいと思うので、市役所の職員でありながらもいち市民として、公私問わず楽しみたいと思っています。