社会人経験を活かして。鯖江市役所で働く3人のリアルな日常 【前編】
Vol.4前編

鯖江市役所職員の「仕事」

社会人経験を活かして。鯖江市役所で働く3人のリアルな日常 【前編】

鯖江市役所職員の「仕事」

鯖江市役所では、民間企業や他業種での経験を活かして活躍している職員が数多く働いています。今回は、土木課・市民窓口課・市民主役推進課で働く3名に登場いただき、入庁のきっかけや、これまでのキャリアが現在の仕事にどう役立っているのかを伺いました。

Profire

  • 山木 龍介

    土木課

    山木 龍介

    入庁2年目

  • 有馬 奈津美

    市民窓口課

    有馬 奈津美

    入庁1年目

  • 渡辺 将一

    市民主役推進課

    渡辺 将一

    入庁1年目

TALK 01 まずはみなさんの職種と業務内容について教えてください。

土木課で、鯖江市内の道路や側溝の整備・補修を担当しています。設計書を作成し、業者に入札をかけ、現場監督として施工の進捗を管理します。近隣住民への工事案内や災害時のパトロールなども業務の一環です。

市民窓口課で、マイナンバー関連業務を担当しています。さまざまな手続きに対応しながら、市民の皆さんに制度を正しくご理解いただけるようやりがいを持って取り組んでいます。

市民主役推進課では、学生連携事業をはじめ、まちづくりの補助金対応や、JK課のイベント企画・実施に携わっています。市民の皆さんと協働しながら、地域の活性化を目指しています。

左から有馬さん、渡辺さん、山木さん

TALK 02 みなさんは社会人採用ということですが、鯖江市役所への転職を考えたきっかけは何ですか?

前職では医療機関で事務職をしていました。子どもが小学生になり、改めてこれからの働き方を考えたときに、学生時代に目指していた市役所の仕事が頭に浮かんだんです。当時はタイミングが合わず諦めましたが、今なら挑戦できるかもしれないと思い、再びその想いが強くなりました。

地元への想いが強かったんですね。

はい、大学は県外でしたが、やっぱり地元が好きなんだと感じることが多くて(笑)。友人との会話でも、つい地元の話題で盛り上がっちゃうんですよね。

「将来、地元のために働けたらいいなと思っていました」と有馬さん

僕も大阪の大学に進学して、地元の良さを改めて実感しました。にぎやかな街も楽しいけれど、落ち着いた暮らしが自分には合っていると感じて。地元に貢献したいという思いから一度は他の公的機関で働いていましたが、結婚を機により生活リズムの整った働き方を求めて、鯖江市役所への転職を決めました。

「前職の頃から鯖江市は市民と行政の繋がりが強い印象がありました」と渡辺さん

私は建設資材商社で営業をしていて、施工管理の経験もありました。そんな中、友人から「鯖江市役所では技師の通年採用がある」と聞いて。施工管理技士の資格もあったし、実務経験があれば受験可能だと知って、公務員として新しい道にチャレンジしようと決めました。

「これまで転職は2回経験していますが、今回は骨を埋めるつもりで頑張ろうと思っています」と山木さん

TALK 03 入庁するまで、市役所の仕事に対してどのようなイメージを持っていましたか?

市民の役に立てる仕事というイメージがありました。実際に窓口で市民の方と直接やりとりする中で、まさにその通りの仕事だなと実感しています。

事務作業が多くて、パソコンを使う時間が長い印象でした。実際その通りではありますが、地域の方と会って話す機会も多く、思っていた以上に「人と向き合う仕事」だと感じます。

僕は市役所=真面目、ルールが厳格というイメージでした。実際、インフラに関わる仕事では一つひとつの手続きや設計に厳密さが求められるので、その点はやはり重要ですね。

TALK 04 実際に入庁されて、1日の仕事の流れはどのような感じですか?

8時10分に出勤して、8時25分から朝礼。その後は12時まで窓口対応で、マイナンバーカードの発行や更新手続きなどを行います。お昼は当番制で窓口当番をしつつ、13時から休憩。午後は内部事務や電話対応をして、17時15分に窓口が終了。その後片付けをして、18時頃に退勤するのが日常です。

「市民主役推進課は8時半に朝礼で、朝礼後は関係各所からのメール返信作業を行います。午前中は事務作業で、午後からは鯖江市が連携している立教大学や明治大学の方とZoomで面談したり、地域おこし協力隊の方と進捗状況の確認をしたりします。区長さんの対応や、住民の方からの調査依頼の対応も行い、17時15分頃に退勤します。なるべく定時退庁を心がけていますね。

朝礼の後は現場や測量に出ることもありますし、図面や設計書を作成する時間も多いです。午後は現場で業者さんと打ち合わせしたり、工事案内を持って地域を回ったり。緊急対応が入ることもあるので柔軟さは必要ですが、私もできるだけ残業はしないようにしています。

後編では、3人が感じている「やりがい」や「市役所ならではの魅力」、そしてこれから目指していきたい姿について伺います。転職組だからこそ見える視点や、職場のリアルな雰囲気もお楽しみに。

【後編に続く】