社会人経験を活かして。鯖江市役所で働く3人のリアルな日常 【後編】
Vol.4後編

鯖江市役所職員の「仕事」

社会人経験を活かして。鯖江市役所で働く3人のリアルな日常 【後編】

鯖江市役所職員の「仕事」

民間企業や異業種から鯖江市役所に転職した3人の職員に話を伺うインタビュー。後編では、実際に働いて感じたやりがいや市役所ならではの魅力、そして今後目指す姿についてご紹介します。

Profire

  • 山木 龍介

    土木課

    山木 龍介

    入庁2年目

  • 有馬 奈津美

    市民窓口課

    有馬 奈津美

    入庁1年目

  • 渡辺 将一

    市民主役推進課

    渡辺 将一

    入庁1年目

TALK 01 前職での経験を活かして、現在の業務で工夫していることはありますか?

ご高齢の方と接することも多いので、なるべく相手の目線を合わせて話すことを意識しています。前職時代にさまざまな方とコミュニケーションを取ってきたなかで、相手の立場に合わせて接することの大切さを学びました。

「前職時代に培った聴く力が、今の仕事にも活きています」と渡辺さん

医療機関での接遇経験が活きているなと感じます。丁寧な言葉遣いをするだけではなく、相手のことを思って、その相手のために行動をしたり、態度に表すことが大切ということを前職で学ばせていただきました。窓口では、言葉遣いや表情など、相手に不安を与えないよう丁寧な対応を心がけています。

工事の現場では「なんでここを直すんや?」と市民の方から話しかけられることがあります。そんなやりとりの際は「個人」ではなく「鯖江市の職員」としての立場で話すことを大切にしていますね。市の意図や方針を正確に伝えることで、信頼関係を築いていけるように意識しています。

TALK 02 民間企業などと比べて、市役所で働く中で感じる違いはありますか?

とにかく「決裁」が多い(笑)。ちょっとした書類でも上司の確認が必要で、一人ずつ判子を押していくことに最初は驚きました。でもそれだけチェック体制がしっかりしているということだと思います。

私も郵便を一つ出すにしても決裁が必要で、最初は戸惑いました。でも「市の名前で動いている」という意識が強くなりましたね。

市役所は業務ごとに担当制なので、その分責任もありますし、裁量の大きさを感じますね。自分の業務に対する理解を深めることが求められるのが印象的です。

TALK 03 市役所で働く中で、やりがいや魅力を感じるのはどんな時ですか?

担当制だからこそ、自分が何をしているのかをきちんと理解する必要があり、その分、知識も増えていく。市民の方と話すときに、話題に困らずに対応できる自分になっているのが実感できると嬉しいですね。

異動がある点が魅力です。違う部署に行けば、まるで転職したかのように新しい業務を経験できます。いろんなことに興味があるので、飽きずに長く働ける環境だと思います。

今の課は困ったときに気軽に相談できる雰囲気や助け合える風土があるので、働き続けたいと思える理由のひとつですね。いずれ異動があるのは不安な面はあるんですけど、これからどんなことが待ってるのかな、どのように自分が成長できるのかなと楽しみでもあります。

TALK 04 入庁してよかったと思うこと、大変だと感じたことがあれば教えてください。

熱意ある職員が多く、刺激を受ける場面がたくさんあります。一方で、市内の地名を覚えるのには苦労しました(笑)。道路やエリア名が細かく分かれているので、現場対応するには必須知識なんです。

家庭と仕事の両立ができるのは大きな魅力ですね。子どもの急な体調不良にも理解があり、無理なく働けています。大変なのは、市民対応でどうしてもご理解いただけない場面があること。でも、誠実に向き合うしかないと思っています。

「時間がかかっても、わかりやすく丁寧な応対を心がけています」と有馬さん

生活リズムが整って、週末に旅行や遠出ができるのが嬉しいです。その一方で、まだ知識が追いつかない部分も多く、即答できない場面はもどかしいですが、少しずつ勉強していきたいと思っています。

TALK 05 休日はどのように過ごしていますか?

子どもと公園に行ったり、ラーメン屋巡りをしたりしています。旅行やバーベキューなど、アウトドアでリフレッシュするのが好きですね。

家族と過ごす時間を大切にしています。体づくりのためにランニングや筋トレも続けています。

家族との時間ももちろんですが、自分自身の心を充電することも大切にしています。心身ともに整えて、月曜日を迎えるようにしています。

TALK 06 今後、市役所でどのようなことを目指したいですか?

自分の部署だけでなく、市役所全体のことも理解し、「鯖江市としてこうです」と自信を持って説明できるようになりたいです。

「鯖江市を代表して工事の具体的な経緯やビジョンが全部説明できるようになればと思っています」と山木さん

後輩や部下ができたときに、しっかりフォローできる存在になりたいです。失敗しても「大丈夫だよ」と言ってあげられるような、頼れる人になれたらと思っています。

一つひとつの仕事に丁寧に取り組みながら、市役所の仕組みや流れを少しずつでも覚えていきたいです。焦らず、着実に成長していけたらと思います。

TALK 07 最後に、鯖江市役所への応募を考えている方へメッセージをお願いします。

一歩踏み出すことが何より大事! まずは「試しに受けてみよう」くらいの気持ちで大丈夫だと思います。

私も転職の際はいろんな不安がありました。でも、先のことはあとから考えれば大丈夫! きっと周りがサポートしてくれるはずです。

ぜひ積極的に挑戦してみてください。市民の皆さんと関わるなかで、たくさんのやりがいや出会いが待っていますよ。

鯖江市役所で働く3人のリアルな声からは、地元への愛情と、働く環境への満足感がにじみ出ていました。社会人としての経験を活かしながら、新たなフィールドで活躍している姿は、これから応募を考える方にとっても背中を押してくれるはずです。