Profire
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保育士
宇野 遼太
12年目
TALK 01
保育士を目指したきっかけを教えてください。
小さい子が好きだったことに加えて、中学生のときに保育園でのボランティアに参加した経験が大きかったです。子どもたちと遊ぶのが本当に楽しくて、「子どもと関わる仕事がしたい」と思うようになりました。そこから迷わず、高校・大学と保育の道に進みました。

TALK 02
私立・公立とある中で、鯖江市に応募しようと思った理由は?
地元に貢献できる仕事がしたいという気持ちが強かったからです。地元で育ったからこそ、子どもたちや保護者と地域に根ざした関わりができるのは大きな魅力だと感じていました。市役所の採用ということで大学在学中から公務員試験の勉強はしていましたが、一度目の試験では不合格で…。卒業後は臨時嘱託として鯖江市のこども園で働きながら再チャレンジして、翌年に正規採用されました。諦めずに挑戦してよかったです。
TALK 02
配属先はどのように決まりますか?
採用が決まると、翌年4月からの配属園が決まります。大学のときの実習とはまた違い、地域によって子どもたちの雰囲気や遊び方に個性があることに驚きました。現在の園は3つ目。鯖江市のまちなかにある園で、王山や駅が近く、自然に触れられる機会も多いです。年長(5歳児)のクラスを担当していますが、外遊びが活発でみんな元気いっぱいです!

TALK 02
年長クラスの担任として、小学校入学に向けて意識していることはありますか?
小学校入学につながっていく年なので、責任は大きいですね。遊びの中で文字や数に楽しみながら触れる機会をつくったり、ルールのある遊びを通して、集団の中での役割に気づいたり、ルールへの意識を持ったりできるよう工夫しています。
また、子どもたちのやる気を引き出すために、「がんばりカード」というものを作って、子どもたちが目標を持ちやすくしたり、達成したことが目に見えるようにしています。自分の頑張りが形になると、子どもたちも嬉しそうにしています。
TALK 03 子どもたちと接する中で大切にしていることは?
子どもが自発的に動けるよう、待つことを意識しています。「これやりたい」と言ってきたときに、「いいよ」と受け入れて、自分で考えながら生活できるように促しています。褒めて自信につなげることも大切にしています。保護者から相談を受けることも多いので、経験をもとに話したり、必要に応じて他の先生方の知恵を借りたりしています。

TALK 04 保育士として働いていて一番うれしい瞬間は?
子どもたちの成長をいちばん近くで感じられることです。立てるようになる、話せるようになる、新しいことに挑戦してできるようになる、そんな変化を一緒に喜べるのは、この仕事ならではの魅力です。まちなかで卒園児にばったり再会することもあり、中学生や高校生になった姿を見ると「こんなに大きくなったんだな」と感慨深いです。
TALK 04 ご自身も子育て中と伺いましたが、保育に変化はありましたか?
昨年子どもが生まれ、育児休暇を1カ月ほど取得しました。職員数も多く、休暇は取りやすい環境だと思いますが、家庭と仕事の両立ができるよう配慮してもらえたので、本当にありがたかったです。
保育では主に年長児を担当しているので、0歳児との関わりは少なかったのですが、自分の子どもを育てるなかで、親の視点からの気づきがたくさんありました。

TALK 05 今後のキャリアについてどう考えていますか?
今は子どもたちとダイナミックに関わる時間が楽しいですね。キャリアは年齢とともに進んでいくものなので、そのときの自分に合った形で向き合っていきたいです。現在、公立園の男性保育士は二人です。少ない存在だからこそ、これから保育士を目指す方々の力になれたらと思っています。
TALK 05 公立保育園で働くメリットを教えてください。
市内にたくさんの保育園やこども園、幼稚園があるので、仲間が多くて心強いです。研修会などで他園の先生とつながることもでき、情報交換や相談がしやすいのは大きなメリットだと思います。
また、地域に密着した活動ができるのも魅力のひとつ。市のイベントに園児と一緒に参加することも多く、まちの変化を子どもたちと一緒に体感できるのは、公立園ならではだと思います。
TALK 05 最後に、保育士を目指す方にメッセージをお願いします。
子どもと関わる仕事がしたいという気持ちがあるなら、ぜひ鯖江市で保育士としての一歩を踏み出してほしいです。ピアノや製作など、苦手なことがあっても大丈夫。市内には仲間や相談できる先生がたくさんいますし、地域全体で子どもたちを育てていくような温かい環境があります。子どもたちの成長をすぐそばで感じられる、やりがいのある仕事ですよ。

子どもたちの挑戦を見守り、寄り添い、共に喜ぶ姿勢を大切にしている宇野先生の言葉からは、保育という仕事の本質と向き合う誠実な姿が感じられました。
子どもたちだけでなく、保護者や同僚とも信頼関係を築いていく。そんな宇野先生のような保育士たちが、鯖江市の保育現場をしっかりと支えています。
【後編に続く】